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気管支炎/肺炎

気管支炎や肺炎は、ウイルスや細菌などによって、気管支や肺に炎症が起こる呼吸器の感染症です。
風邪と症状が似ていることが多いのですが、咳や発熱が長引く場合、重症化することもあるため、適切な診断と治療が大切です。

当院では、内科・小児科の両面から、年齢や体力に応じた診療を行っています。
「風邪だと思っていたけど、咳が止まらない」「熱が下がらない」など、お気軽にご相談ください。

気管支炎/肺炎の症状について

気管支炎と肺炎には共通する症状もありますが、症状の重さや現れ方に違いがあります。

急性気管支炎の症状

  • 強い咳(とくに乾いた咳→しばらくすると痰を伴う)

  • 微熱〜中等度の発熱

  • 胸の痛みや息苦しさ

  • のどの痛み・鼻水

主に風邪のウイルスが原因で、数日〜1週間ほどで自然に回復することもありますが、咳だけが数週間残るケースも多く見られます。

肺炎の症状

  • 高熱(38〜39度以上になることも)

  • 痰を伴う激しい咳

  • 息苦しさや呼吸の速さ(とくに小児や高齢者)

  • 胸の痛み

  • 全身のだるさ・食欲低下

とくに高齢者では典型的な症状が出にくく、「元気がない」「食べられない」「意識がぼんやりする」などの変化に注意が必要です。

気管支炎/肺炎の原因について

気管支炎の主な原因

  • ウイルス感染(インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス など)

  • 細菌感染(マイコプラズマ、肺炎球菌など)

  • アレルギーや大気汚染による刺激性の炎症

ウイルス性のことが多く、抗菌薬(抗生物質)は必ずしも必要ではありません。

肺炎の主な原因

  • 細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌、マイコプラズマ など)

  • ウイルス(インフルエンザウイルス、RSウイルス、コロナウイルス など)

  • 誤嚥(食べ物や唾液が気管に入ることで起こる高齢者の肺炎)

※とくにマイコプラズマ肺炎は、10代~30代の比較的若い方に多く見られます。

当院では、問診と診察に加えて、必要に応じて胸部レントゲン・血液検査などで原因を見極め、適切な治療を選択します。

気管支炎/肺炎の種類について

急性気管支炎

ウイルスによる感染が大半で、風邪とほぼ同様の経過をたどりますが、咳だけが長く続くこともあります。

細菌性肺炎

細菌の感染による肺炎です。代表的な菌は肺炎球菌などですが、様々な原因菌があります。

マイコプラズマ肺炎

若い世代に多く、乾いた咳が長引くことが特徴です。重症化することは少ないですが、学校などで流行することもあります。

誤嚥性肺炎

高齢者に多く、飲み込む力の低下や、慢性的な肺機能の低下により発症します。
再発しやすく、慢性化することもあるため、早めの対応が大切です。

気管支炎/肺炎の治療法について

症状の程度、原因微生物、患者さんの年齢・体力に応じて治療法が変わります。

急性気管支炎の治療

  • 咳止め・去痰薬

  • 解熱鎮痛薬(発熱・頭痛時)

  • 吸入薬(気管支を広げる)

  • 十分な水分・休養

  • 細菌感染が疑われる場合は抗菌薬を処方

咳が長引く場合は、咳喘息やアレルギー性咳嗽(がいそう)などの鑑別も行います。

肺炎の治療

  • 抗菌薬(内服または点滴)

  • 吸入療法・酸素投与(必要に応じて)

  • 入院が必要な場合は、連携医療機関をご紹介

当院では、胸部レントゲンや血液検査により重症度を判断し、外来での対応が可能かを見極めた上で治療を開始します。

気管支炎/肺炎についてのよくある質問

Q1. 咳が2週間以上続いています。肺炎でしょうか?
A1. 咳が長引く場合は、気管支炎だけでなく肺炎、咳喘息、アレルギー性咳嗽なども考えられます。一度診察をおすすめします。

Q2. 高齢の親が元気がないのですが、熱も咳もありません。肺炎の可能性はありますか?
A2. 高齢者の肺炎は、典型的な症状が出にくいことが多いです。元気がなくなる、食欲が落ちる、などがサインになります。

Q3. 抗生物質を飲めばすぐ治りますか?
A3. 原因が細菌性であれば効果がありますが、ウイルス性やアレルギーによる咳には効果がありません。原因の見極めが重要です。

Q4. 子どもが咳をしているけど元気です。受診の目安は?
A4. 発熱があったり、咳が1週間以上続く場合、食欲や元気がない場合、喘鳴(ゼーゼー)がある場合は受診をおすすめします。

院長より

咳が長引いたり、発熱が続くと「ただの風邪ではないかも?」とご不安に思う方も多いかと思います。
とくに高齢の方やお子さんは、軽症に見えていても肺炎が隠れていることもあります。

当院では、迅速な検査と丁寧な説明で、気管支炎や肺炎の診断と治療に対応しております。
「受診のタイミングがわからない」といった場合も、どうぞお気軽にご相談ください。

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