咳・鼻水・痰・咽頭痛
咳(せき)、鼻水(はなみず)、痰(たん)、咽頭痛(のどの痛み)は、いわゆる「かぜ症状」としてよく見られる訴えです。特に秋から冬、春先にかけては、お子さまから大人まで幅広い年齢層でよく見られる症状です。
多くはウイルスが原因の軽症の経過をたどりますが、細菌感染による扁桃炎や気管支炎、肺炎、またはインフルエンザなどの感染症が背景にあることもあります。
私たち「とまこまい西インター内科・消化器内科・小児科クリニック」では、こうした症状に対して年齢や背景、周囲の流行状況などをふまえ、必要に応じて検査や治療を行っています。どんな症状でも気軽にご相談ください。
咳・鼻水・痰・咽頭痛はどんな症状?
これらの症状は、いずれも「上気道(鼻、のど、気管)」や「下気道(気管支、肺)」に炎症があるときに現れます。
主な症状の解説
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咳・・気道を異物から守るための反射。ウイルスや細菌で気道が刺激されると出ます。
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鼻水・・鼻の粘膜が炎症を起こすことで分泌されます。透明から黄色・緑色に変化することも。
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痰・・気道の粘膜で作られる分泌物。咳と一緒に排出されることが多く、色や量に変化があります。
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咽頭痛・・のどの粘膜にウイルスや細菌が付着し、炎症が起きると痛みを感じます。
これらの症状は、複数が同時に現れることが多く、発熱や頭痛、全身のだるさなどを伴う場合もあります。
よくある原因や病気
かぜ症状の背景にある原因はさまざまです。主に以下のような疾患が挙げられます。
考えられる疾患
当院では、必要に応じて迅速検査(インフルエンザ、溶連菌、RSなど)や血液検査、レントゲン検査を行い、原因に合わせた治療を行っています。
ご家庭での対処と注意点
軽度の咳や鼻水であれば、まずは以下のようなケアを心がけてください。
ご家庭でできるケア
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室内の湿度を保つ(加湿器や洗濯物の室内干しなど)
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水分をこまめに摂る(痰を出しやすくする効果も)
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のど飴やうがいでのどを保湿
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安静を保ち、体を冷やさない
ただし、次のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
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呼吸が苦しそう
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咳込みで嘔吐を繰り返す
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発熱が3日以上続く
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声がかすれる、食事・水分が取れない
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鼻水や痰に血が混じる
咳・鼻水・痰・咽頭痛についてのよくある質問
Q1. 咳が2週間以上続いていますが大丈夫でしょうか?
A1. 咳だけが長く続く場合、アレルギー性や百日咳、マイコプラズマ感染症などが考えられます。受診をおすすめします。
Q2. 鼻水の色でウイルスと細菌を見分けられますか?
A2. はっきりと区別はできませんが、透明な鼻水はウイルス性、黄色〜緑色の場合は細菌性の可能性があります。
Q3. 熱はないけど、のどが痛いです。受診したほうがいいですか?
A3. のどの炎症や扁桃炎、場合によっては溶連菌感染の可能性もあります。お早めにご相談ください。
院長より
咳や鼻水、のどの痛みは、軽症だからと放置してしまいがちですが、実はその背後に重症化する感染症が隠れていることもあります。
私たち「とまこまい西インター内科・消化器内科・小児科クリニック」では、年齢や周囲の流行をふまえて、丁寧な診察を行っています。必要に応じて検査を行い、適切なタイミングで抗生物質や吸入、点滴なども対応可能です。
「いつもの風邪と違う気がする」「長引いている」「元気がない」など、気になる症状があれば早めにご相談ください。